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非常に難しいのが苦竹の年齢を判断することである。
竹藪の中に入ると、良く見えるのは大抵二年子と分かっていても、余りの見事さについつい取ってしまう。地面の生え際からテッペンまで真っ直ぐに生えていて、欠点が見えずとても良く見えるからである。頭では分かっては居る筈であるなのだが、実際藪の中に入ってしまうと私のような素人では二年子も三年子も中々見分けが付かない。採って家に帰ってから気づくのである。
原則的に竹肌に皮が付いているのが一年子で、節の上に6〜10cm位皮の残っているのは二年子であるし、竹がまだ青く皮の跡が付いていないものは三年子、竹肌に白い粉状の物がついて居るものは四年子と云われている事位は頭の中で分かっている常識である。
ところが実際に竹藪に入って見るとこの条件に合わない竹も結構生えているのである。三年ものや四年物にも皮が付いている竹があるからである。原則的に苦竹の筍は6月ごろに生えてくる筈なのに夏、秋でも生えて来る事があって、それで3〜4ヶ月の差が出てきている竹がある。長年竿を作っている人と初心者同様の者とでは差があって当然なのだが、竹の年数の見ることは中々容易ではないというのが現実だ。
だから、ベテランと一緒に竹切りに行って経験をつまないとやはり無理な様だ。自分が竹藪を知っている所は、従兄弟の家の竹藪と持ち主不明の場所数ヶ所である。昔から云われている様に、風向きの加減や日当たりの加減、竹の生えている周囲の状況で竹の良し悪しが違うのが分る。
ほとんど独学の竹取だからこれもしょうがない。何度も失敗を重ねいつかは一本くらいは自分の気に入る竿を作りたいものだと思っている。
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ハカマが付いている竹が昨年の苦竹 |
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トップが非常に繊細である |
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下まで葉がついているものが2年子 |
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